このコーナーは、不登校なんでも質問箱に寄せられた、ご質問への回答です。
いただいたご質問の内容のみで回答をしているため、あいまいだったり明確な回答ができない場合もありますが、どなたかの参考になれば幸いです。
ご質問:「高校にはもう行きたくない」と伝えたら母が落ち込んでいる
私が現在学校をよく休んでいて、こないだ母に高校にはもう行きたくないと話しました。
次の日から母が元気をなくしています
わたしはどうすればいいのでしょうか?
(高校2年生 ゆうさん)
ご回答:「そして、何をするか」が大事
メッセージありがとうございます。
「高校に行きたくない」とお母さまに伝えたのですね。
とても勇気が言ったと思います。ちゃんと言えてよかったです。
とはいえ、確かにお母さまからすれば元気がなくなるのもわかります。
いま、ゆうさんができることは、「高校に行きたくないけど行く」か「学校に行きたくないから行かない。その代わり何かをやる」のどちらかでしょう。
そして、そのどちらかをちゃんとお母様に伝えてあげたらいかがでしょうか「行きたくないけれど、行ってくるね」でもいいし、「高校には行けないから、その代わり家で勉強する」とか「他の高校に行きたい」とか「高卒認定試験を目指す」など。大きな方向性を1つ考えられるといいですね。
その上で、「じゃあ、今日は何をするか」を考えましょう。「少しゲーム時間を減らして本を読む」でもいいでしょうし、「図書館に行ってみる」「食事のお手伝いをする」などでもいいでしょう。面倒くさいかもしれませんが、あなたができることを少し始めてください。
すぐには決められなければ、「夏休み中に色々考えて9月には決める」ということでもいいでしょう。
お母さまが「娘は、そういう風に考えているのか。じゃあ、応援してあげよう」って思ってもらえるといいですね。
【関連記事】
→ 不登校のゴールは再登校ではなく子どもの自立(自律) カウンセラーが提案するGTNとは?
→ 110名が答える不登校のリアル② 当時の自分に伝えたいこと
回答者:吉田克彦(公認心理師・精神保健福祉士)
スクールカウンセリング歴20年超、小学校・中学校・高校(全日制・定時制・通信制)でのスクールカウンセラーとしての活動経験あり。現在は合同会社ぜんと代表
主な書籍:小学校スクールカウンセリング入門(2008年 金子書房)教師のためのブリーフセラピー(アルテ)など
くわしいプロフィール
相談内容に関しては投稿者様の承諾を得た上で掲載し、「掲載後も取消の申し出が可能」としております。そのため、投稿者様からの依頼があった場合などには、予告なく削除することがあります。ご了承ください。
なお、掲載に際してはプライバシーなどに配慮し、実際の相談内容と一部脚色しております。